コメ輸出量が急増、過去最高を更新
2023年1月から7月の日本のコメ輸出量が2万4469トンを記録し、前年同期比で23％増加しました。これは農林水産省が2014年に集計を開始して以来、最高の数字となります。主な輸出先は香港を筆頭に、アメリカ、シンガポールと続いています。
海外での日本食人気が輸出増の原動力に
農林水産省の分析によると、輸出量増加の主な要因は海外の日本食レストランにおけるコメ需要の拡大にあります。アジアやアメリカを中心に、日本食の人気が高まっていることが背景にあると考えられます。
国内品薄の懸念、新米流通で改善へ
一方で、国内では一部でコメの品薄が報告されています。しかし、坂本農林水産大臣は十分な在庫があることを強調しています。6月末時点の民間在庫は156万トンで、昨年の年間輸出量を大きく上回っています。さらに、新米の流通本格化により、品薄状況は徐々に改善される見通しです。