セブン&アイ、買収提案に慎重な姿勢
セブン&アイ・ホールディングスは、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールからの買収提案について、現時点では受け入れられないとの見解を示しました。買収価格が企業価値に見合っていないことが主な理由とされています。今後、クシュタール社の意図を見極めつつ、最終判断を下す方針です。
買収側の狙いと両社の競合関係
専門家は、クシュタール社の買収提案の狙いがセブン&アイの北米店舗網とアジア市場への進出にあると指摘しています。両社はこれまで北米市場で積極的な買収戦略を展開し、競合関係にありました。セブン&アイの買収は、クシュタール社にとってグローバル展開を加速させる大きなチャンスとなります。
両社の事業規模と今後の展開
セブン&アイは北米事業が売上の約7割を占め、クシュタール社も30カ国以上で事業を展開しています。両社ともコンビニとガソリンスタンドの運営が主力ですが、事業形態や地域展開に違いがあります。今回の買収提案をめぐる両社の交渉結果が、グローバルなコンビニ業界の勢力図に大きな影響を与える可能性があります。
出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240905/k10014573021000.html